普通車を廃車にして抹消登録をすると、納めた自動車税はその翌月から年度末までの分が戻り、3月の抹消では当年度の還付はありません。
この記事は、廃車で戻る税金や保険料と、その手続きを確認したい方に向けて書いています。
クルマ買取センター ROOTS Plusは、車の買取と手続きを扱っています。その立場から、制度ごとの返金と、買取価格に含む精算を混同せずに比べる方法を説明します。
還付とは、納めた税金のうち、所定の条件に当てはまる分が戻ることです。保険を解約して戻る保険料は、返戻金と呼びます。
廃車で戻るお金の一覧
| 項目 | 戻る条件 | 確認する先 |
|---|---|---|
| 普通車の自動車税(種別割) | 抹消登録の翌月から年度末まで。3月の抹消は当年度の還付なし | 県税事務所 |
| 軽自動車税(種別割) | 年度途中に廃車しても、月割の還付はない | 市区町村 |
| 自動車重量税 | 適正な解体と所定の還付申請。計算上の車検残存期間が1か月以上 | 普通車は運輸支局等、軽は軽自動車検査協会 |
| 自賠責保険 | 廃車などで解約でき、解約日から満期まで1か月以上残る場合 | 契約先の保険会社・共済 |
| 任意保険 | 解約時の返金の有無・金額は契約条件による | 契約先に解約と中断証明書の条件を確認 |
普通車と軽自動車で異なる税金の扱い
普通車の抹消登録は、車の登録を止める手続きです。一時的に使わなくする「一時抹消登録」と、解体などを理由に登録をなくす「永久抹消登録」があります。所有者が申請する制度は道路運送車両法第15条・第16条で定められています。
宮城県の自動車税は、抹消した月までの分が課税されます。納付済みなら翌月以降の分が還付の対象です。宮城県の税率表・注3で月割の計算を確認できます。
売却や名義変更だけでは、この税金の還付はありません。4月1日以降に名義変更しても、その年度の1年分を納めます。宮城県のQ3・Q5に案内があります。
軽自動車税は月割の還付がありません。4月1日現在の所有者に課税され、4月2日以降の廃車でも年度分は全額です。これは軽自動車の重量税や保険の返金がない、という意味ではありません。仙台市の案内を確認してください。
月初と月末で還付額は変わる?
普通車の自動車税は、同じ月の抹消登録なら、月初でも月末でも対象月数は同じです。
たとえば6月中の抹消なら7月から翌年3月までの9か月分が対象です。7月にずれると8月からの8か月分になります。車を引き渡した日ではなく、抹消登録が完了する月を依頼先と共有しましょう。
3月中に手続きを終える目的は、その年度の還付を増やすことではなく、翌年度の課税を避けることです。普通車は抹消登録、軽自動車は返納などの手続きの完了予定を確かめ、搬出しただけで終えないようにします。
重量税は、解体と同時の申請を確認する
重量税は、車を手放すだけでは戻りません。適正に解体され、計算上の車検残存期間が1か月以上あり、所定の還付申請をすることが条件です。
- 普通車:解体を理由とする永久抹消登録、または一時抹消後の解体届出と一緒に還付を申請する
- 軽自動車:解体返納、または車検証を返納済みの場合の解体届出と一緒に還付を申請する
- 依頼先に、還付申請を誰が行い、誰が受け取るかを確認する
普通車の条件は国税庁の廃車還付制度、軽の条件は軽自動車検査協会の解体返納案内で確認できます。車検証上の満了日だけで返金額を確定せず、申請窓口で残存期間の計算を確認してください。
普通車は、引取業者から解体した旨の連絡を受けてから、上記の手続きへ進みます。還付申請書は運輸支局等から所轄税務署へ引き継がれるため、税務署へ別に出す手続きと取り違えないようにしましょう。
重量税の支払いは、運輸支局等の窓口に還付申請書を提出してから、おおむね2か月半程度が国税庁の目安です。車の搬出日から数える期間でも、買取代金の入金日でもありません。
保険は廃車と別に手続きする
自賠責は保険会社の窓口で解約します(代理店では手続きできません)。廃車した日ではなく、解約手続きをした時点が基準です。解約日から満期までの残りが1か月未満なら返戻金はありません。国土交通省「解約に関するよくある質問」で確認できます。
任意保険は、契約先に返戻金の有無と、中断証明書を発行できる条件を一緒に聞いてください。中断証明書は、保険料の割引・割増の区分である等級を、将来の契約へ引き継ぐための書類です。「返金か中断か」の二者択一ではなく、別々の確認事項です。
自分で廃車にする場合と、買取に出す場合の比較
自分で廃車にするなら、車の処分で受け取る額と税・保険の返金を足し、運搬や手続きにかかる費用を引きます。買取なら、提示額に何が含まれ、別に受け取るものがあるかを確かめます。
下取りでも買取でも、税・保険の扱いをそろえて比較してください。見積額に含まれた還付見込みを、もう一度足すと二重計上になります。
仙台・宮城県北のクルマ買取センター ROOTS Plusを運営する株式会社ROOTSは、車の価値を再生することを事業の軸にしています。もう一度乗る形では難しい車でも、部品や素材としての価値や、海外での需要が残る場合があるからです。その価値を生かすため、車を出す先を自社で持っています。
- 自社のリサイクル工場での解体・部品取り・資源化(仙台・札幌・東京の自社3工場。累計60,000台以上、年間15,473台)
- 海外への輸出ルート(株式会社ROOTSの貿易事業)
- 買取から販売までの自社の流れ
解体する車の値段は、エンジン・触媒・素材(鉄やアルミなど)の、その時の海外の相場で決まります。そのため、走った距離や年式では、ほとんど変わりません。
間に業者が入らないぶん、その分を買取価格に回せます。価格は1台ごとに積み上がった実売のデータが根拠です。
当社は査定・引き取り(レッカー込み)・名義変更などの手続きが無料です。写真や申告と実車の状態が一致することを前提に、提示額から後出しの費用を差し引きません。税・保険の精算を含む範囲は、見積もり時に確認してください。
正当な理由のない減額と、写真の加工や故障を隠した申告による正当な査定変更は別です。ありのままの情報と誠実な査定、双方の協力が取引の前提になります。
他社で買取ができなかった車や、年式が古い車、廃車を考えるような車でも、排気量ごとに最低買取保証額がついています。「最低」なので、同額かそれ以上が確定するという意味です。
- 軽自動車(たとえばワゴンR、タント、パレットなど)・1500cc未満 …… 4万円
- 1500cc以上 2000cc未満 …… 6万円
- 2000cc以上 2500cc未満 …… 8万円
- 2500cc以上 …… 10万円
車台番号が確認でき、車体や主な部品が大きく欠けていなければ、原則として対象になります。適用の条件は車の状態で変わるので、実際の金額は査定で確かめてください。
廃車を考える車でも、上の条件を満たすかを確認できます。還付だけで決める前に、車そのものの査定額もそろえましょう。
廃車の返金でよくある質問
還付金はいつ受け取れますか?
税目と申請状況で異なるため、県税事務所や申請窓口に確認してください。保険の返戻金は、契約先に手続きの完了時点と支払予定を聞きます。
還付金の受け取り方法はどう確認しますか?
税金は届いた案内や申請窓口で、保険は契約先で確認します。代理で手続きを頼むなら、受取人と受取方法も依頼時に確かめてください。
車検が半年残っていれば、必ず返金されますか?
車検が残っているだけでは決まりません。重量税は解体と同時の還付申請、自賠責は解約と保険の残期間という別の条件を確認します。
返金と買取額を、重ねずに比べる
出典:宮城県・自動車税種別割税率一覧表(注3)/宮城県「自動車税のご質問」/仙台市「軽自動車税について」/国税庁No.7193/軽自動車検査協会「解体返納」/国土交通省・自賠責「よくあるご質問」/道路運送車両法第15条・第16条。自社の案内はROOTSの確認済み情報に基づきます。最終更新:2026年9月22日
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