親が亡くなったあと、残された車をどうすればよいのか——。
これは、身近なようで意外とわからない、でも多くの方が直面する問題です。
「名義が親のままでも売っていいの?」「手続きが難しそうで後回しにしてしまっている…」
そんな不安や疑問を持つ方のために、この記事では、親の車をどう処分すればいいのか、
相続の手続きから売却・廃車の方法まで、ステップごとにやさしく解説していきます。
親が亡くなった車、すぐに処分できないって本当?
その車は「相続財産」です
実は、親が所有していた車は法律上「相続財産」にあたります。
つまり、親が亡くなった瞬間から「車をどうするか」は相続の話になるのです。
そのため、たとえ自分が親の子どもであっても、勝手に売ったり廃車にすることはできません。
正式な手続きを経ずに処分すると、あとでトラブルになる可能性もあります。
まずは「誰が相続するか」を決める必要があります
相続人が複数いる場合は、遺産分割協議を行い、誰が車を引き継ぐかを明確に決める必要があります。
口頭だけでなく、後々のために「遺産分割協議書」として文書に残しておくと安心です。
車を処分するために必要な「名義変更」とは?
相続による「移転登録」の手続きが必要
車を処分するには、まず名義を親(故人)から相続人に移す「移転登録」が必要です。
これは陸運局(運輸支局)で行う手続きで、車を売ったり廃車にしたりする前提となります。
💡【ポイント】
・普通車:運輸支局での名義変更手続きが必要
・軽自動車:軽自動車検査協会での手続き(必要書類が少なめ)
手続きに必要な書類一覧(チェックリスト付き)
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車検証(自動車検査証)
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故人の戸籍謄本(出生から死亡までのつながりが分かるもの)
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相続人全員の戸籍謄本・印鑑証明書
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遺産分割協議書(相続人全員の署名・捺印入り)
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遺言書(あれば)
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申請書(運輸支局で入手またはダウンロード)
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委任状(代理人が手続きをする場合)
必要書類は地域や状況により異なる場合があるので、事前に確認するのがおすすめです。
「売る」か「廃車にする」かの判断ポイントは?
売却できる車の特徴
親の車がまだ走れる状態で、年式や走行距離が比較的浅い場合は、売却できる可能性が高いです。
特に人気のある車種や、整備記録がしっかり残っている車は、思わぬ高値がつくことも。
💡「古いから売れない」と思い込まず、まずは査定だけでもしてみるのがおすすめです。
廃車すべき車とは?(費用はかかる?)
一方で、事故歴がある、エンジンがかからない、かなり古い車の場合は、廃車を検討しましょう。
ただし、廃車でもパーツや素材として価値がある場合もあるため、
「0円だと思っていたのに、意外と値段がついた」というケースも少なくありません。
相続後の車を処分する3つの方法
自分で名義変更して売却・廃車する方法
時間と手間はかかりますが、自分で陸運局へ行って手続きを進めることも可能です。
手順としては:
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必要書類を準備する
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運輸支局または軽自動車検査協会で名義変更
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売却または廃車手続きを進める
平日の日中しか受付していないことが多いので、仕事の合間での対応が難しい場合もあります。
行政書士や代行業者に依頼する場合
「書類が多くて不安」「自分でやるのが面倒…」という方には、行政書士に依頼する方法も。
費用は1〜3万円ほどが相場ですが、トラブル防止や手間を減らすという意味では安心です。
車買取業者にまとめて相談するケース
最近では、相続による車の名義変更から査定・引き取りまでまとめて対応してくれる業者もあります。
時間がない方、書類が煩雑で困っている方には心強い味方です。
ただし、業者選びは慎重に。「減額ありき」や「しつこい営業電話」をしてくるところもあります。
トラブルを避けるために気をつけたい3つのこと
家族内での合意をしっかり取っておく
あとで「そんなの聞いてない!」とならないように、家族全員で事前に合意をとっておくことが大切です。
特に価値がある車の場合は、遺産分割で揉めないように注意しましょう。
書類の不備があると、手続きがストップする
一番多いのが「戸籍謄本が途中までしかそろっていない」などの不備。
事前に役所や陸運局に確認しておけば、無駄足になることも防げます。
「査定額が下がる」業者に注意
現車確認後に「思ったより状態が悪かった」と言って減額してくる業者もあります。
安心して任せたいなら、「最低価格保証」や「減額なし」を明記しているところを選ぶと安心です。
まとめ|親の車を正しく処分するために大切なこと
親が亡くなったあとの車の処分は、誰にとっても初めての経験かもしれません。
でも大丈夫です。一つひとつ順を追っていけば、ちゃんと整理して進められます。
まずは「誰が相続するか」を決めて、名義変更を済ませる。
そして、売却できるのか、廃車なのかを見極める。
少しずつで構いません。あなたのペースで取り組んでみてくださいね。
