事故のあと、「この車、もう乗れないかも…」と感じたとき、
多くの方がはじめて「廃車」のことを考えるのではないでしょうか。
でも、廃車の手続きって何から始めればいいの?
費用はかかるの?それとも、売れる可能性もあるの?
事故のショックが落ち着かないなか、
こうした疑問が重なって、さらに混乱してしまいますよね。
この記事では、そんな方のために「事故車の廃車」について、
基本から実践まで、やさしく、ていねいに解説していきます。
あなたの不安が、ひとつずつ解消されていきますように。
1. 事故車は廃車にするべき?それとも修理?判断のポイントは?
事故車を前にして、「直して乗るべきか」「廃車にするべきか」迷う方はとても多いです。
基本的な判断ポイントは「修理費用が、車の価値を超えるかどうか」です。
このような状態を「全損(ぜんそん)」と呼びます。
たとえば、車の市場価値が30万円で、修理費が50万円なら、
それは“経済的に見て”修理すべきではないという判断になります。
また、保険会社がすでに「全損」と判断しているケースでは、
廃車手続きと保険金の受け取りをセットで進めることになります。
この場合、廃車前に保険会社に相談することがとても大切です。
2. 事故車の廃車ってどうやるの?基本ステップをやさしく解説
▷ 廃車手続きには2種類あるって知ってましたか?
廃車には大きく分けて2種類あります。
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一時抹消登録:一時的に使用をやめる場合(再登録も可能)
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永久抹消登録:二度と公道を走らせない、完全に使用を終える手続き
事故で大破した車は、多くの場合「永久抹消登録」となります。
これにより、その車は正式に「使用終了」扱いとなります。
▷ 必要書類と準備するものは?
廃車手続きに必要な書類は以下の通りです。
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車検証(自動車検査証)
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所有者の印鑑証明書・実印
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ナンバープレート(前後)
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解体業者からもらう「使用済自動車引取証明書」
※普通車と軽自動車では一部異なる点もありますが、基本の流れは同じです。
▷ 陸運局への手続きはどうするの?
手続きは基本的にお住まいの地域の「運輸支局(陸運局)」で行います。
平日しか受け付けていないため、仕事がある方には少しハードルが高いかもしれません。
そのため、最近では「廃車専門業者」にすべて任せる方が増えています。
書類の準備から、車の引き取り、手続きまで代行してくれるところも多くあります。
3. 廃車にはお金がかかる?もらえる?費用と相場をチェック
▷ 解体費用や陸運局でかかる実費の目安
自分で手続きする場合、書類発行代やナンバー返納などで
数千円〜1万円ほどの費用がかかるケースがあります。
加えて、車を解体する場合、解体業者への手数料が発生することも。
▷ 自動車税・自賠責・重量税の「還付」があるケース
嬉しいことに、まだ有効期限が残っている保険や税金は、
還付(払い戻し)されることがあります。
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自動車税:月割りで還付
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自賠責保険:保険会社へ解約申請すれば返金
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重量税:車検残がある場合、一部還付される可能性あり
▷ 実は「事故車でも売れる」ことがあるって本当?
はい、実は事故車であっても「パーツの再利用」や「海外輸出用途」として
買い取り対象になることがあります。
そのため、いきなり廃車処分にする前に、
「事故車でも買取してくれる業者」があるか調べてみるのも一つの方法です。
4. 自分でやるより、専門業者に任せるべき?メリットと注意点
廃車手続きを自分でやることもできますが、
多くの方にとっては「時間・手間・知識」が必要で大変な作業です。
一方、専門業者に依頼すると…
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書類の手配・作成
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車の引き取り
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陸運局への登録手続き
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税金・保険の還付申請
など、すべてまとめて対応してくれることがほとんどです。
ただし、業者を選ぶ際は「手数料の有無」「還付金の扱い」「減額交渉の有無」など、
事前に確認しておくと安心ですよ。
5. 廃車前に絶対確認したい!事故車と保険の関係
ここが盲点になりがちなのですが、
事故車を先に廃車してしまうと、保険金の受け取りに影響することがあります。
たとえば、保険会社が現車を確認してからしか保険金を出せない場合、
車を廃車してしまったあとでは支払い対象にならないケースもあるのです。
ですので、廃車を検討する前に、まずは保険会社に相談しておくことが大切です。
6. まとめ:事故車を廃車にする前に、安心して進めるために
事故のあと、慌てて廃車を進めるよりも、
まずは「流れを知る」ことが、心の余裕につながります。
そして、事故車であっても「お金になる可能性がある」ことや、
「任せられるプロがいる」という安心感を持つことで、
少しずつ前向きな気持ちになれるはずです。
焦らなくて大丈夫。
ひとつひとつ、順番に手をつけていけば、ちゃんと前に進めますよ。
